電装系の修理~
今回の修理車は、当ブログ上げたRDの修理の投稿を見て、
フェイスブックから修理の依頼を頂きました。
修理車両は同じくRD250なんですが、車両のカスタムを見てビックリ!
Frat Tracker スタイルにカスタムされていて、
ドラゴンボールの悟空のように「おら、ワクワクすっぞっ~!」的な超かっちょええ車両でございます。
で、このRDの修理依頼の内容は、1時間ほど走ると調子が悪くなるとの事。
まず、点火系のチェック。
ポイントのギャップを見ると、クリアランスが狭い…
クリアランスを調整し、配線も劣化してるので、そちらも修理。
フィールドコイルとそのブラシ周りもチェック。
取りあえず点火系&フィールドコイル周りはほぼ問題無しなので、組付け。
次に充電系をチェックすると。
バッテリー単体電圧。
メインスイッチオン。
エンジン始動、3000rpm。
ほぼ変化なし…
発電コイルからの配線を見ると、コネクターの配線が劣化。
こいつが原因か?と修理して電圧を測ってもほぼ変化なしで発電させてない…
さらに調べていくと、フィールドコイルに電気が流れてない!
これじゃ、発電されないよね。ってさらに調べていくと、
メインハーネスのある配線が接続されてなく、何の配線だろ?と追っていくと…
結果、レギュレーターからも配線が出ていて、そこに接続される配線でした。
ポイント点火のRDって、永久磁石の発電機ではなくて、電磁石(フィールドコイル)を使用していて、
常に電気を流していると、フィールドコイルが焼けてしまい、寿命が短くなっちゃうので、
バッテリー電圧が下がるとオン、バッテリー電圧が上がるとオフと言う制御スイッチが、
レギュレーター内に備わっているようでして、そいつが機能していなかったのが大元の原因でした。
なので発電(充電)されていなければ、もちろんバッテリーの電圧は下がる一方でして、
1時間もエンジンをかけていれば、バッテリー点火の車両は!って感じでした。
原因が分かり修理を終えれば、次は気になる箇所の修理。
本来なら、ヘッドライトケース内に入るハーネスがすべて見えないように、
長い分をタンク下で折り曲げて隠してあるのが気に入らないし、
ハンドルスイッチ類のハーネスもすべてギボシ接続で、無理のある取り回しなので、抜ける可能性も…
お客様に連絡して、ノーマルには戻さないということで、オリジナルハーネスにさせて頂きました!
プロにやってもらった仕事だそうですが、
ヘッドライトの配線のプラス側がメスギボシだし、この配線のカバーの処理って… (^^:
余談ですが、見えなくなっちゃう所も手を抜くな!と、某おぢさまに教えられてるし、
どんな仕事でもそうだと思いますが、誰かに見られても恥ずかしくない様に心がけてます。
そうなると止まりません! 気になる箇所を直していきます!!
ギボシ接続のハンドルスイッチもチョキチョキと!
誰が見ても修理が簡単に出来るように、コネクター接続に交換!
グチャグチャだったタンク下もスッキリ!
今回、タンク下にあった余分な摘出物。
で、配線処理が終わり外装を組み付けて、試乗。
ツギさんのお店に行ったり、いつもの撮影場所に行ったり~
米軍の根岸住宅跡に行ったり~
小1時間ほど乗り回して、お客さんの言っていた症状が出ないか確認して~
ちゃんと充電されてるか、テスター上でも確認。
充電が始まると電圧も上がり大丈夫でしょ!言うことで納車いたしました。
その後、お客さんの投稿を見ても調子良く乗られてるようで、良かったです!
オーナーのS様、ありがとうございました!
PS;白バイのお巡りさんも「カッコいい!」って言ってましたよ~♫